庭や 六点の腹六分目

庭師六点(ろってん)の日記です

植物

キンギョヒトツバ

以前剪定の現場で茂りすぎたヒトツバの株をむしっていました。普通のヒトツバと違って珍しかったので、捨てるくらいならと持ち帰り自宅に植えました。
キンギョツバキの葉に似ているので勝手に「キンギョヒトツバ」と呼んでいました。
なかなか検索して調べても名がわからずにいてようやく行き当ったのが「アヤノシダ」という名でしたが、正式な名かどうか、判然としませんでした。

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一昨日、小品盆栽・草盆栽のようなことをされている方の鉢を見せていただく機会があり、そこに正に私がキンギョツバキと呼んでいるシダの鉢がありました。

教えを乞うたところその方は「シシガシラヒトツバ」だと教えてくださいました。
それを手がかりに調べてみたところ、「シシヒトツバ」ということが多いようです。
それが正式な名称かどうかはいまだわかりません。

ただ、私は多分この先も自分の中でキンギョヒトツバと呼びならわすように思います。


六点(ろってん) 眸耄表漾覆燭ひらじゅん)
〒489-0977
愛知県瀬戸市坂上町506-1
TEL0561-87-4636


いまだ香らず

去年の今頃、生まれて初めて挿し木に挑みました。
ツバキを移植する仕事の手伝いに行って、何本もツバキを掘り取り、別の場所に持ち込み、植えました。
移植の際は根を切ることになるので、上、つまり枝葉もかなり落とします。その中の「匂い椿」の枝をいただいてもともとの持ち主の方に教わって帰り、十数本挿しておきました。

まさに」「馥郁たる」という言葉通りの、得も言われぬいい香りがするツバキです。品種名までは残念ながら、わからないままです。何の匂いだかわからないけれど、かつてこれによく似た匂いを嗅いだ記憶はあります。
今年の年明けにスイセンとロウバイの香りに似ているかもしれないとは思いましたが、ほんとうのところは、よくわかりません。

去年のうちに、もう活着したであろうとは思っていました。花芽らしきものもついていました。本来なら挿し木の場合、弱らせないためにも摘蕾するべきなのかもしれませんが、なかなか摘み取れずにここまで来ました。
今年に入ってしばらく経つと、花芽はいよいよ蕾の様相を呈するようになりました。特にそのうちの一つはこのところ目に見えて大きくなってきました。

昨日ふたりで「明日には咲きそうだね」と言っていたところ、今朝私の出勤後、咲いていたようです。


帰宅後少し萎れたようになっている花の匂いを嗅いでみましたが、萎れてしまったからでしょうか、去年経験したようないい香りはしませんでした。
妻に「匂い嗅いだ?」と尋ねたところ、写真を撮ることに気がいってしまって忘れていたようです。

私たち夫婦は、今年はまだ匂い椿のいい香りに会えていません。


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ショウジョウバカマ

前記事の名前のわからない花、ユリ科だろうと当たりを付けて図鑑を開いたらビンゴ。

ショウジョウバカマでした。



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森は活き還る

瀬戸の山中に薪を集積しに行きました。

瀬戸の奥まったところに、ながらく手の入っていなかった林を除間伐して光を入れ、別の樹を植える活動をしておられるところがあります。そこにお邪魔して樹種を選びながら樹の幹を集め、それを灰を釉薬の原料にする窯元さんの薪ストーブの燃料として運び入れました。
釉薬の原料としては主にブナ科の樹が適しているようです。かつて働いていた三河の山間部の年輩の方は、クヌギ・コナラ・ミズナラ・アベマキ・カシワなどのブナ科の落葉樹を総称して「マキの樹」と呼んでおられました。「薪の樹」と書くのやもしれません。

今回殆どがおそらくクヌギで、そのほかに細いので量は稼げませんが、アラカシも集めました。
植樹の活動をされておられる方々がだいたいの長さに切っておいてくださったので、今回チェーンソーは持ち込まずに済みました。




洞の一番上から抛り投げてたまったものをまた抛り投げてを繰り返し、洞の下まで集めたものを車載して運び出しました。
洞の上、根にミツバツツジが咲き始めていました。


これから開く時を待つミツバツツジの蕾たち。


洞の中ほどの伐られたアラカシが、またひこばえの芽を出しています。
そのもとにヤママユガの繭が落ちていました。




伐り倒されたクヌギの幹からもひこばえが天を目指します。

何で知ったかどこの地方の話だかは忘れてしまいましたが、かつて里山では、薪として扱いやすい太さの幹の樹を更新し続けるため、薪炭材として適した太さの木を伐り倒してはそこから生えてきたひこばえを間引いて又大きくなるのを待ち、また伐り倒しては待ち、と、循環した森との暮らしがあったそうです。
今は人と森との密接につながっていたそのサイクルはたぶん機能していません。
が、伐られた樹が再生していこうとする力が失われたわけではありません。


別の伐られた樹も伸びてきています。


葉の形からバラ科の、それも桜の仲間ではないかと思い、幹肌からウワミズザクラではないかと思いますが、自信はありません。




ここで活動しておられる方々は樹を植えながら遊歩道や水の整備もしておられるようで、土の感触がうれしい路傍の、土を掘っただけの素朴な溝に滔々と流れる湧水の上に、名前がわからなくて残念ですが、綺麗な花が咲いていました。




漠然と「森は再生する」という言葉が思い浮かびましたが、それを生き返ると読み替えるとなんだか少し違うようにも思います。
人が伐った樹がまた空を指して伸びていく。それを生き返ると感じたとしてもそれは人間である私の感傷に過ぎず、人が森にかかわろうがかかわるまいが、それはいきものの、植物のごくありふれた当たり前の営みなのでしょう。
森は、森を形作るいきものは、森に生きるいきものは生き、命を失えば土に還り、それを繰り返しているのだし、これからもそうなのでしょう。

森は活き、還るのです。


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【苔】ハマキゴケ?の採取

先週か先々週か、仕事の途中で間地ブロックに生えている美しい苔の塊を見かけて、そしてその場所を忘れてしまっていました。
今朝ふとそのことを思い出しはしたものの、場所は思い出せずにいました。昼前に瀬戸の深川神社に妻と出掛ける道すがら、ちょうど美しい苔の塊を見かけたその場所の横を通り過ぎたことに気付き、引き返しました。

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乾燥した状態で最初はホソウリゴケかとも思いましたが、どうもハマキゴケのようにも思えます。ひょっとしたらカリカリになったスナゴケのようにも思えます。苔の同定はお手上げです。
いくつか持ち帰りましたので水をかけてまた観察しようと思います。


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【愛すべき雑草たち】タカサブロウ

2011年9月4日自宅で撮影。

タカサブロウ



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【愛すべき雑草たち】コニシキソウ

5月20撮影。
愛すべき雑草ではありますが、前庭で見かけたら容赦なく抜きます。
この愛らしく小さなコニシキソウも抜き取られました。
コニシキソウ




六点(ろってん) ・比良淳(たかひらじゅん)
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【愛すべき雑草たち】トキワツユクサ

5月20日撮影。
テントウムシの幼虫がいます。
トキワツユクサ



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【愛すべき雑草たち】ダンダンキキョウ

5月18日撮影。
和名はキキョウソウで、別名のダンダンキキョウは花が桔梗に似て上下に段々に咲く様子からだとか。
キキョウソウ


https://livedoor.blogimg.jp/singintherain/imgs/8/c/8c2d06a0.jpgつぼみ


https://livedoor.blogimg.jp/singintherain/imgs/8/c/8c2d06a0.jpg



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三角コーナー

いただきものの蘭がきれいに咲きました。
蘭なんてどうやっていいのかわからないながら、これを含めたいただきものの蘭は、何もしていないのにきれいに咲いてくれます。
和蘭?

この蘭を下さった方もいただきものだったようで、「名前は知らないけど確か『ワラン』とか言ってたような」とおっしゃっていました。
洋蘭に対しての和蘭でしょうか?

ところでうちの前庭というか、敷石のアプローチと門塀の間と、アプローチと駐車場の土間の間には、小さな植栽スペースがいくつかあります。
妻とどこそこに何がいただとか、何を植えようだとか話すうちに、門塀は「ウォール」、一番道路際の植栽スペースは「三角コーナー」だのと呼びならわすようになりました。
三角コーナーにはエノコログサやヒメクグ、スミレやメリケンムグラなどの「雑草」も植えてあります。はじめ雑草だけで緑を作ろうとしましたが、なかなか通年緑を保つのは難しく、結局はタマリュウやリュウノヒゲなどを植えてそれらに頼ってしまいました。
この蘭は今のところ三角コーナーに置かれています。

三角コーナー

うちの庭は家の奥の広いスペースも、家の前庭も、暇を見て少しずつ整備している、まだまだ「途中」の庭です。



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