庭や 六点の腹六分目

庭師六点(ろってん)の日記です

2012年07月

梅花藻

妻の実家にほど近い清流に梅花藻(バイカモ)の花が咲きます。
梅花藻


今年は例年に比べて少し時期が遅いそうです。
梅花藻



六点(ろってん) 眸耄表漾覆燭ひらじゅん)
〒489-0977
愛知県瀬戸市坂上町506-1
TEL0561-87-4636


うちの斉藤さん

袋の口を開けて少しだけ使ってそのまま放置されていたバーク堆肥を、昨年夏にもらいました。
バークが欲しかったんじゃありません。これが欲しかったんです。
(※虫画像あり:閲覧注意)

































カブトムシの幼虫です。
カブトムシ幼虫群


うちの庭の隅には、草むしりで出た草や菜園の屑などを積んで、その下の土に植物性の生ごみを埋めるように堆肥場とうちの夫婦で呼ぶスペースが設えてあります。そこの土と積んだ草の間にバークごとぶちまけて飼って(?)いました。

蛹になる前にプラケースに移そうと構えていたのですが、いざペット用品売り場で大きめのプラケースを買って帰りバークを掘ってみると、50匹弱いた幼虫が5匹しか見当たりません。少し遅かったようです。しかたなくその5匹をプラケースに移して羽化を今か今かと待っていました。おもに妻が。

10日頃にやっと1匹成虫が出てきました。オスです。夫婦で喜びました。おもに妻が。
斉藤さん

斉藤さんと名付けています。

小さいながらも立派に角があります。妻は小さい角を心配するあまりか、観察するうちに角が伸びてきたような気がすると言っていますが、そんなことがあるものなのでしょうか?

そして堆肥場の方も透光性・通気性のある不織布で覆っているのですが、堆肥場でもプラケースでも斉藤さん以外に羽化する気配がありません。
残念です。


六点(ろってん) 眸耄表漾覆燭ひらじゅん)
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「まき」の木

ある日、林業に従事している(以下「樵」とします)友人から「支障木伐ったんだけど、要らない?」と電話がかかってきました。
別の、こちらは瀬戸の窯元の友人から灰を釉薬にするのに欲しいと、広葉樹、特にブナ科の木がいいと言われていて、樵の友人にも伐倒木が出たら声を掛けてくれるように頼んでいたのでした。
樹種を尋ねると「まき」の木だと言います。

「槙の木は要らんなあ。ところでそんなに山に槙が生えてるもんなの?」
「? え? いっぱいあるけど」
「?」

なんだか話が噛み合っていません。
そこではたと思いだしました。私自身が山間部で林業に従事していた頃、お世話になっていた地元の年配の方々はクヌギやアベマキなど、ブナ科の落葉広葉樹を「まき」の木と呼んでいたのでした。おそらくミズナラやコナラなども含まれるかと思います。
当時も「槙の木?」と不思議に思い、薪炭材として「薪の木」と書くのではないかと尋ねたことがありました。
答えはたった一言、「知らん」、でしたが。
造園業に戻って久しく、林業当時の「まき」の木のことなどすっかり忘れて「まき」と言ったら「槙」、イヌマキのことだとばかり思い込んで話が噛み合わなかったのでした。

「あ、『まき』の木ね、ありがとう、欲しい」

きっと樵の友人が私が訳のわからないことを言っているように思ったことでしょう。
日を改めて一度現地を案内してもらって、その上、半日裁断と出材を手伝ってもらいました。

ところで想像していたよりはるかに材が大きい。そして多い。
樵の友人に前もって大きいって言っただろうと言われて、大げさに言えばまたもや林業と造園業の樹木のスケール感覚の違いを感じました。
竹やヒノキもありましたが、アラカシとクヌギと、そしてアベマキじゃなかろうかと思われる木が大量にあります。軽トラに1車2車運べばいいだろうと思っていたのに、今現在飛び飛びに数日かけて5回軽トラで運んで、今まだ現地に運んだ分の数倍以上の「まき」の木が積み上げられています。
宝の山


だいたい2〜3メートルに伐って積み上げてある木を、扱いやすいように40センチを基準にきざみます。
「薪」の木


初日に手で運んでへろへろになって懲りたので、以降は一輪車を用意しました。
能率一輪車


積み込み。
積み込み


窯元の友人宅に運んで、そこの薪割り機を借りて薪を割ります。
初めて使う機械が楽しくて薄暗くなってもまだ割り続けましたが、そんなアホなことは大概にしとかなけらばならないでしょう。本来ならば。
楽しい薪割り機


ヨキで割るのも楽しいですが、機械はもっと楽しい。なにより楽です。調子に乗って随分な量を割りました。
薪


あと何車運べばいいのかなあ、と、軽く途方に暮れています。
そして窯元の友人が立ち込める生木の匂いをなんだか面白く表現していたのが思い出せずに、ちょっと歯痒く思っています。


六点(ろってん) 眸耄表漾覆燭ひらじゅん)
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陶片タイル

雨で仕事が半日になってしまったので、帰って陶片を切っていました。
前回は織部釉の陶片で作りましたが、今回は黄瀬戸です。
黄瀬戸陶片タイル



六点(ろってん) 眸耄表漾覆燭ひらじゅん)

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